初めまして。私は現在民間企業でメンタルの持病を持ちながら障がい枠で働いているOLです。
まず、精神障がいを持ちながら企業で就労する人は、入社時にそれを公表するかどうかについて二つのパターンがあります。
- 障がい枠で採用されているケース(オープン就労)
- 一般枠で採用されているケース(クローズ就労)
1.は精神障がいをもっていることを就労時に企業へ伝え、障がい枠で就職、あるいは転職するパターン。2は障がいをもっていることを就労時に企業に伝えず、一般の枠で就職、あるいは転職するパターンです。
私は1のパターンで、企業の障がい者枠で就職活動をし、精神障がいをもっていることを採用時に公表したうえでの就労になります。
ただ、今現在私は企業で働いている中で、周囲の同僚に対しては障がいをオープンにはしていません。
理由は主に2つあります。
1.仕事の幅を広げていきたいから。
自分で自分に偏見の目をもつのはとても悲しいことですが、現代社会で精神障がいへの偏見をもつ目が完全になくならないのが実情です。今働いている企業は東証プライム上場の大企業で、優秀な人がたくさん働いています。伝統的な日本企業でありある種の ”JTC” (Japanese Traditional Company)であり、1980年代、バブルが弾けた頃から終身雇用と生涯安泰を約束されていた昔ながらの根強い価値観の中で生きてきた人も沢山います。いかに頭がキレるかを競い合っているようなコミュニケーションスタイルの中、精神障がいという事実を周りが知ることで、それが仕事や人間関係を広げていく中でのディスアドバンテージになることは、何となく感じていました。私は健常者と同じように、なるべく仕事の幅を増やしながら働きたい。そのような思いをもって、現在は直属上司にのみ伝えています。
なお、直属上司に言っているのであれば、振られる仕事にも制限がかかるのでは?という疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、それは自分の力量次第で、日々の業務の量や進め方、自ら進んで仕事に対するモチベーションを伝えていけば、上司はそれを評価してくださるはずです。
2.普通の人と同じように接してほしいから。
大学生の就職活動時に精神障害者保健福祉手帳を取得しましたが、それまで、あえて私の持病について家族以外には伝えてきませんでした。大学生や高校の友人に対しても、持病について面と向かって公表したことはありません。持病があるため日々服薬をしている関係で、友人と旅行に行く際は服薬のタイミングで飲んでいることがばれているときもありますが、友人もあえてそれを言及することはせず見守ってくれていました。高校のときに体調を崩した(それによって留年している)ことを踏まえれば、友人も、何らかの病気があることはある程度察してくれているのだと思いますが、持病があることを伝える理由が特になかったので、伝えていません。
会社の同僚や同期に対してオープンにするか否かについて、持病や服薬等はセンシティブ情報であり、障がいの有無に関わらず個々人の事情であるため、表立って周囲の人に伝える人はあまりいらっしゃらないかと思われます。一方、企業の障がい枠で入っていることはある程度自分のセンシティブな部分をオープンにした就労であり、持病があることをれっきとした事実として会社側へ公表しています。その中で直属上司以外の同僚に伝えないというのはある種、障がいがあることを隠しているとも受け取られかねないですが、精神障がいをそのまま全面に打ち出すのではなく、普通の人と同じように接してほしい気持ちが強く、周囲にはオープンにしないことを決めました。
上記の理由から会社の同僚にはオープンにはしていませんが、新卒からずっと働いていると社内の顔が見えやすい人間関係の中、中には私が知らないだけで知っている人もいるのだろうなぁ、という感触をもつことはあります(入社時の新人研修で、周りに迷惑をかけてはいけないと同じ班の同期数名に言ったこともあります)。企業によって精神障がいをもつ人に対してどのような配慮が取られるのかといった体制面も含めて様々なケースがあると思いますが、精神障がいをもつ人であっても企業で活躍できる場は多々あり、自分がどのように会社でやっていきたいのかをクリアにして、それを上司などに伝えていくことが肝心だと思っています。